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紹介する商品は、心不全患者さんとご家族の生活を支えるために
医療者の視点で厳選しています。
🔍はじめに:お酒はどこまで許される?
心不全になると、多くの人がこう不安に思います👇
「少しぐらいなら飲んでもいい?」
「完全にやめないとダメ?」
飲み会・イベント・習慣…
楽しみを失うのは想像以上にストレスですよね。
でも、心不全の悪化サインには
飲酒が深く関係していることをご存じでしょうか?
💡この記事の結論
- できるだけ飲酒は控えるのが最も安全。
- どうしても飲むなら…
医師・薬剤師と相談のうえ、節酒+生活管理+自己チェックが必須。 - 「飲まなくても楽しめる代替策」はしっかりあります(後述)。
安心して生活できる方法を、医療者の立場からていねいに解説します。
📌心不全の再入院を防ぐ3つの柱
生活の質を守りつつ安全に暮らすために3つのポイントがあります。
1️⃣ 減塩と食事管理
※詳しくはこちら👇
→心不全予防の食事|減塩と栄養バランスの正しい実践法【理学療法士が解説】
2️⃣ 毎日の体重管理
※詳しくはこちら👇
→心不全予防のための体重管理|肥満が心臓に与えるリスクとは【理学療法士が解説】
3️⃣ アルコールとカロリー管理
→本記事となります。
🔍なぜ「心不全 × 飲酒」は危険なのか?
脱水・電解質の乱れ → 心不全悪化のトリガー
アルコールには、利尿作用(=おしっこが増える働き)があるため…
- 脱水
- むくみや息切れ
- 血圧の急激な上下
- 不整脈
これらが発生しやすくなります。
心不全にとって体液のバランス維持が命綱です。
少しの乱れが大きな悪化を招く可能性があります。
長年飲むと「心臓の筋肉そのものが弱る」
これは「アルコール性心筋症」という病気です。
この病気では心臓の筋肉が伸びて、血液を全身に送るポンプとしての機能が低下します。
また一度進行すると心臓は元に戻りにくく、心不全が悪化します。
(European Heart Journal, 2024)
📌補足:アルコール性心筋症になるリスクの高い方
- 利尿薬・抗不整脈薬を飲んでいる
- 腎臓が悪いと言われたことがある
- 心房細動などの不整脈を指摘されたことがある
ひとつでも当てはまれば、飲酒は要必要です。
「少量ならOK説」は本当?最新研究の答え
昔は「少量の飲酒はむしろ心臓に良い」と言われてきましたが、
現在は「安全な飲酒量は存在しない」が医療界の共通認識となっています。
最新の研究結果まとめです👇
- 遺伝的に飲酒しやすい体質の人ほど心臓病リスク↑
(JAMA Network Open, 2022) - 週70g以上(缶ビール2〜3本程度)で心機能が悪化する傾向
(Heart Failure研究, 2024) - 安全な飲酒量は存在しない
(各国心臓財団・2023〜2024)
👉 結論:
心不全の方は「少しの飲酒」でもリスクです。
🔍それでも飲みたいなら?
「最低限の自衛策」
あくまで リスクを減らすだけの方法です👇
- 週1〜2回まで
- 純アルコール10〜15g以内
- ビール小瓶半分
- 日本酒ぐい呑み1杯
- 必ず休肝日を設ける
- 飲酒後翌日は以下をチェック
→ 体重・むくみ・息切れ・脈の乱れ
⚠️ 自己判断は危険です!!
必ず医師または薬剤師にご相談ください。
飲酒を控えたい方へ
“飲まない楽しみ方”を始めてみませんか?
🍺ノンアルコール飲料(アルコール0.00%)
- 雰囲気は楽しめる
- 心臓に負担をかけない
- 断りやすい
🍹 お酒を控えたいけど不安な方には、
ノンアル飲料のおすすめします。
ノンアル飲料はたくさんありますが、
今回は以下の3条件を満たしたものだけ厳選しました👇・アルコール0.00%
・カロリーゼロに近い
・医療従事者として安心してすすめられる
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医療現場の知見から、心不全の方でも比較的安心して
使えるものを選んでいます。
🥗 減塩・水分管理できる工夫
塩分と水分管理は心不全の予防のキホンです。
塩分は 1日6g未満が理想ですが、家での管理は大変です…
そんな方には宅配食がオススメです。
宅配食なら 温めるだけで減塩が完了し、調理の手間も必要ありません。
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医療者として安心して勧められるもののみ厳選しています。
→塩分管理について詳しく知りたい方はこちら👇
→心不全予防の食事|減塩と栄養バランスの正しい実践法【理学療法士が解説】
⚖️ 体重・むくみのセルフ管理ツール
体重の急な増加は心不全悪化のサインです。
具体的には1週間で1〜2kg増えたら受診をするレベルです。
そのため、毎日体重を測り、早期発見をすることが重要です。
体重計も色々な機種がありますが、以下の機能があると毎日の
体調管理も簡単で続けやすいです。
- Bluetooth連携で記録が自動
- 体重だけでなく、BMIや筋肉量推定で体調変化も把握が簡単
👉オススメの体重計はこちら👇
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→ 詳細はこちら👇
→ 心不全予防のための体重管理|肥満が心臓に与えるリスクとは【理学療法士が解説】
🚑 飲酒後に要注意の症状
・体重が急に増える(1〜2kg/数日)
・むくみ悪化
・夜間の呼吸苦・息切れ
・脈の乱れ/動悸
・尿量が極端に少ない/多い
→ 心不全悪化のサインの詳細はこちら👇
→ 再入院を防ぐ!心不全のサインとセルフモニタリング【理学療法士が解説】
まとめ
| 安全なのは? | 飲酒はできるだけ控える |
| 飲むなら? | 医師、薬剤師に相談+節酒+管理を徹底する |
| 生活の質は? | 代替策を上手に使う |
🔽 行動のヒント
- まずはノンアルコール試す
- 夕食だけ減塩弁当にする
- 今日から毎日体重を記録する
どれか一つでOK。
小さな一歩から心臓を守りましょう。
あなたとご家族が
安心して生活できますように。
📚参考文献
- <参考文献>
- Domínguez F, et al. European Heart Journal. 2024.
- Rasoul D, et al. Heart Failure Review. 2023.
- Wong B, et al. Heart Failure Progression Study. 2024.
- UK Biobank Cohort. JAMA Network Open. 2022.
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールと循環器疾患」.


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