心不全を予防するには、薬だけでなく、毎日の食事習慣の見直しも欠かせません。
特に「減塩」と「栄養バランスの改善」は、心臓を守るための大切な柱です。
結論から言えば、
- 塩分を減らすこと
- たんぱく質・野菜・良質な脂質を意識すること
この2つを組み合わせることが、心不全を防ぐ重要な一歩になります。
この記事では、心不全と食事の関係、減塩の工夫、栄養バランスの整え方を、根拠と臨床経験を交えて解説します。
・心不全と食事の関係
・減塩が必要な理由
・栄養バランスの整え方
・外食やコンビニでの工夫
について詳しく解説しています。
▶︎日本循環器学会 / 日本心不全学会合同 2025 年改訂版 心不全診療ガイドラインに
基づいて、理学療法士『ゆうゆう』が監修しています。
⚠️ 医療情報に関する注意
本サイトは医療情報の整理と解説を目的としており、特定の治療や医療行為を推奨するものではありません。症状や治療についての最終的な判断は、必ず主治医や医療機関にご相談ください。
実際の塩分制限量や食事内容は、病状・腎機能・服薬状況によって異なります。
自己判断ではなく、必ず主治医や管理栄養士、医療機関にご相談ください。
心不全と食事の関係|なぜ減塩と栄養バランスが大切か
塩分をとりすぎると、体に水分がたまり、血圧が上がります。結果として心臓に大きな負担がかかります。
病院では心不全の病状に応じて1日6g未満を目安に減塩が指導されることがあります。
これは食塩小さじ1杯に相当します。
さらに、高血圧・糖尿病・脂質異常症を同時に持っている方は、心不全のリスクが大幅に高まります。
臨床でも、生活習慣病を複数抱える患者さんでは再入院を経験される方が少なくない印象があります。
👉 だからこそ、「減塩」と「栄養バランス」を同時に整えることが重要です。
心不全で食べてはいけないものはある?
「心不全で食べてはいけないものはありますか?」
これは外来や病棟でもよく受ける質問です。
結論から言えば、心不全だからといって絶対に食べてはいけない食品はありません。
しかし、
・塩分の多い食品
・暴飲暴食
・過度な飲酒
は心不全悪化につながる可能性があります。
特に加工食品やインスタント食品は塩分量が多いため注意が必要です。
「禁止する」のではなく、「頻度や量を調整する」という考え方が大切です。
心不全予防の食事|減塩の実践法
減塩の目安
- 1日6g未満
※病状に応じて、医療機関から指示された塩分量を目安に減塩に取り組みましょう - 日本人の平均食塩摂取量は目標量を上回っていることが報告されています
減塩の工夫
- 味噌汁は具を多めにして汁を少なめに
- 漬物・カップ麺・ハムなどの加工食品は控える
- 酢・レモン・香辛料で味に変化をつける
臨床でも「減塩を意識しただけでむくみや息切れが軽くなった」という方を多く見てきました。
ご家族と一緒に「減塩レシピ」を工夫すると、無理なく続けられます。
栄養バランスの正しい整え方
たんぱく質
- 魚・大豆・鶏肉などを中心に
- 筋力が保たれることで、再入院リスクが減る傾向があります
野菜・果物
- カリウムや食物繊維は、血圧管理を助ける栄養素です
- 腎機能が低下している方は、野菜や果物を摂りすぎることで、
高カリウム血症などの合併症を引き起こす可能性があるため接種する前に主治医に相談を
腎機能が低下している方は、カリウムの摂取で高カリウム血症を発症するリスクがあるため注意が必要です。
自己判断ではなく、必ず主治医や管理栄養士、医療機関にご相談ください。
脂質
- 肉やバターに多い「飽和脂肪酸」は控える
- 青魚やオリーブ油に多い「不飽和脂肪酸」を意識する
👉「脂質を極端に制限しすぎず、バランスを意識することが大切です」
糖質
- ご飯やパンなどの食べすぎは血糖値が上がりやすくなります
- 腹八分目・ゆっくり噛むことがコントロールのコツです
ご家族全員で「主食・主菜・副菜をそろえる食卓」を意識しましょう。
外食やコンビニでもできる工夫
- ラーメンの汁は残す
- 定食は「ご飯少なめ+野菜多め」で注文
- コンビニでは「おにぎり+サラダチキン+野菜スープ」が比較的バランスを整えやすい組み合わせ
外来でも、外食が多い方でも「選び方」を工夫するだけで検査数値が改善したケースを多く見てきました。
心不全予防の食事チェックリスト
- 1日6g未満の減塩を意識しているか
- 主食・主菜・副菜をそろえているか
- 週2回以上は青魚を食べているか
- 外食・加工食品を控えているか
- 体重・血圧・血液検査(コレステロールや血糖など)を記録しているか
ご家族で一緒にチェックすると、習慣化しやすいです。
まとめ
心不全を防ぐ食事の基本は 「減塩」と「栄養バランス」 です。
- 減塩は医療機関から指示された塩分量を目安に取り組む
- たんぱく質・野菜・良質な脂質を意識する
- 外食やコンビニでも工夫できる
ご家族と一緒に「今日からできる一歩」を始めましょう。
未来の心臓を守る習慣は、毎日の食卓から生まれます。
参考文献
- 日本循環器学会・日本心不全学会.心不全治療ガイドライン(2025年改訂版).2025.
- 厚生労働省.e-ヘルスネット「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
- WHO. Global recommendations on physical activity for health. Geneva: WHO; 2010.
- Emerging Risk Factors Collaboration. Lancet. 2010.


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